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事業の成果と課題

◆事業の課題

結論と次年度の方向性
① 結論
次世代自動車エキスパートに必要なバッテリ、モータ、制御システムの学習が構築され、積み上げ式カリキュラムが作成できた。
次世代自動車の整備に必要な安全作業に関する基礎知識が身に付いた。
次世代自動車の周辺技術である、地域特有の技術(ITS・FCV)に関するカリキュラムの構築と学習ユニットの作成ができた。
スケルトン日産リーフ教材や燃料電池実験教材など、受講者の興味を引き効果的に使用できた。
実証講座受講前・受講後のアンケートや履修判定試験の結果から理解度の向上が見られ、自由記述からは貴重なご意見が多数寄せられ、関心度の高さや満足度の高さが確認された。


② 今後の課題、修正すべき点について
・次世代自動車エキスパート養成教育の観点から考えると、授業レベルをもう少し高くする必要があると思うが、社会人の学び直しを鑑みて考えると、全体を高くするより授業全体の流れの中から、特に重要な部分を特化した内容で今後検討できれば、より良い内容になると考える。

・WG委員からの、もう少しカットモデルなどを使用して見える実習を増やしたらいいという意見と講義と実習のバランスがあまり良くない授業もあり、講義時間の適正配分と合わせて見える化講義として、内容に余裕が出るような時間配分が必要と考える。

・次世代自動車の周辺技術は、どうしても専門知識になり、特別な資料や教材が必要となります。
今後日進月歩で新しい内容を追加していく必要があります。その場合今回のようにしっかりした実証実験によるカリキュラムの開発が必要と考える。


③ 次年度への取り組みについて
・全国版カリキュラムを検証し、地域特性を生かした学習ユニットを作成する内容の取り組みを行ったが、基礎編からのユニット化を目指す内容が地域特性に特化した内容な分、専門性が高く、基礎の部分との整合性や講義の流れを十分検討し、残りの地域でのユニットカリキュラムを完成させれば、「次世代自動車エキスパート養成教育カリキュラム」として完成度の高いものになると思われる。

・この分野の技術的進歩は目覚ましいものがあり、その技術に対応した人材も多様化が求められている。今年度は全国版カリキュラムをベースに地域特性を取り入れた地域版ユニットとして講座  構築や実証実験を実施しました。各地域での地方自治体の取り組みや、業界団体の取り組みを通して調査した内容や、各委員から頂いた貴重な意見は、次年度へ向けた体系的なカリキュラム構築の基礎となり、今回をベースにしてさらに良いプログラムの開発に繋げていきたい。