評価・検証結果
◆福島実証講座
○実証講座の対象者
自動車整備士
○開催実績(日時・コマ数)
「基礎編」講座:平成29年9月6日(水) 9:00~16:40
○受講者数
20人
○評価方法
①実証講座を参観し、指導内容・方法等が適切に行われているか評価する。
②評価シートを用い、講座内容等について評価するとともに、改善点を聴取する。
○評価者
実施委員会委員7名(企業関係者5名、教育関係者2名)
(1)次世代自動車と自動車社会を取り巻く新技術
■講座の内容・・・概ね適切な講座内容である。
「大変良い」67%、「概ね良い」33%
■テキストの内容・・・概ね適切なテキスト内容である。
「大変よい」57%、「よ い」43%
■講座の進め方・・・概ね適切な進め方である。
「大変よい」57%、「よ い」43%
■授業のスピード・・・概ね適切な授業スピードである。
「大変よい」57%、「よ い」43%
■講座の難易度・・・概ね適切な難易度の設定である。
「大変良い」33%、「概ね良い」67%
■改善点
・プラグインハイブリッドの説明がシリーズ方式のみで、代表的なプリウスの説明がない。
・メリット・デメリットは、項目毎に分類して、比較表にして、表現した方が分かり易い
(テキスト、講義のパワーポイントとともに)。
(2)EV車のモータ技術
■講座の内容・・・概ね適切な講座内容である。
「大変良い」83%、「概ね良い」17%
■テキストの内容・・・概ね適切なテキスト内容である。
「大変よい」67%、「よ い」33%
■講座の進め方・・・概ね適切な進め方である。
「大変よい」33%、「よ い」67%
■授業のスピード・・・概ね適切な授業スピードである。
「大変よい」67%、「よ い」33%
■講座の難易度・・・概ね適切な難易度の設定である。
「大変良い」33%、「ふつう」67%
■改善点
・モータのイメージ図(動画)は、非常に分かり易い。
・エネルギー効率のグラフ・図は、EV車の良さがよく分かった。
・P27のガソリンとモータの特徴は、比較表にすべきである。
・P28の「モータの構造」の図は、文字が小さいので見えにくい(ブラシモータの方)。
(3)EV車の充電技術
■講座の内容・・・概ね適切な講座内容である。
「大変良い」67%、「概ね良い」33%
■テキストの内容・・・概ね適切なテキスト内容である。
「大変よい」67%、「よ い」33%
■講座の進め方・・・概ね適切な進め方である。
「大変よい」57%、「よ い」43%
■授業のスピード・・・授業スピードの検討の余地が必要である。
「大変よい」67%、「よ い」33%
■講座の難易度・・・概ね適切な難易度の設定である。
「大変良い」57%、「概ね良い」43%
■改善点
・P42のリチウムイオンバッテリーのデメリットは、何と比較したデメリットなのか分からない
(メリットはニッケル水素と比較している)。
(4)次世代自動車の整備時の安全作業
■講座の内容・・・適切な講座内容である。
「大変良い」57%、「概ね良い」43%
■テキストの内容・・・適切なテキスト内容である。
「大変よい」57%、「よ い」43%
■講座の進め方・・・適切な進め方である。
「大変よい」43%、「よ い」57%
■授業のスピード・・・適切な授業スピードである。
「大変よい」57%、「よ い」43%
■講座の難易度・・・適切な難易度の設定である。
「大変良い」57%、「概ね良い」43%
■改善点
・プリウス側とリーフ側の時間配分を変えた方がよい。
・2グループに分けて指導したことは、適切であった。
(5)全般的な改善点等
・動画教材がもっとあれば、わかりやすかった。
・次世代自動車に関する知識は、まだ足りない部分があり、業界全体として次世代自動車の新技術を共有していかなければならないと思う。
・講座の流れがよく、内容的にも基礎編としては十分だと思う。
・基礎編だが、基礎プラスαのαを多目に入れてもよかった。
○実証講座の対象者
自動車整備士
○開催実績(日時・コマ数)
「応用編」講座:平成29年9月9日(土) 10:00~17:30
○受講者数
25人
○評価方法
①実証講座を参観し、指導内容・方法等が適切に行われているか評価する。
②評価シートを用い、講座内容等について評価するとともに、改善点を聴取する。
○評価者
実施委員会委員7名(企業関係者3名、行政関係者1名、教育関係者3名)
(1)トヨタプリウスのPHV構造
■講座の内容・・・概ね適切な講座内容である。
「概ね良い」80%、「ふつう」20%
■テキストの内容・・・概ね適切なテキスト内容である。
「大変よい」20%、「よ い」60%、「ふつう」20%
■講座の進め方・・・概ね適切な進め方であるが検討の余地が必要である。
「大変よい」20%、「よ い」20%、「ふつう」40%、「少し悪い」20%
■授業のスピード・・・概ね適切な授業スピードであるが検討の余地が必要である。
「大変よい」20%、「よ い」20%、「ふつう」60%
■講座の難易度・・・概ね適切な難易度の設定であるが検討の余地が必要である。
「概ね良い」40%、「ふつう」40%、「やや難しい」20%
■改善点
・新型PHVの基本的な構造は理解できたが、新型と旧型と比べたときの特徴的な違いの説明がな かった。
・講師の解説・説明は、もう少し抑揚が必要である。
・応用編としては、やや深まりに欠ける。もう少しレベルアップが必要である。
(2)実習:トヨタプリウスPHVの整備技術
■講座の内容・・・概ね適切な講座内容であるが検討の余地が必要である。
「大変良い」40%、「概ね良い」20%、「ふつう」40%
■テキストの内容・・・概ね適切なテキスト内容である。
「大変よい」40%、「よ い」40%、「ふつう」20%
■講座の進め方・・・概ね適切な進め方であるが検討の余地が必要である。
「大変よい」80%、「少し悪い」20%
■授業のスピード・・・概ね適切な授業スピードであるが検討の余地が必要である。
「大変よい」60%、「ふつう」40%
■講座の難易度・・・概ね適切な難易度の設定であるが検討の余地が必要である。
「大変良い」40%、「概ね良い」20%、「ふつう」40%
■改善点
・若干、人数が多くて細部まで見ることができなかった。2班に分けて実習をした方がよい。
・受講者にとって興味ある内容で、教材車をきちんと見ることができる時間も確保できている。
・実技とあわせた「トラブルシューティング」等の質疑応答の時間を設けるべきである。
・ポイントを数点に絞って、詳しく説明した方がよい。
(3)講義:三菱アウトランダーPHEVの構造
■講座の内容・・・概ね適切な講座内容であるが検討の余地が必要である。
「概ね良い」33%、「ふつう」50%、「やや不十分」17%
■テキストの内容・・・概ね適切なテキスト内容であるが検討の余地が必要である。
「大変よい」17%、「よ い」50%、「ふつう」33%
■講座の進め方・・・進め方に検討の余地が必要である。
「ふつう」50%、「少し悪い」50%
■授業のスピード・・・授業スピードの検討の余地が必要である。
「よ い」17%、「ふつう」50%、「やや速い」17%、「やや遅い」17%
■講座の難易度・・・概ね適切な難易度の設定であるが検討の余地が必要である。
「概ね良い」33%、「ふつう」67%
■改善点
・内容が前の講義のプリウスと類似しているので、もっと視覚に訴える講義にするとメリハリが出ると 思う。
・単調な解説・説明になっており、もっと抑揚が必要である。
・重要なポイントを絞って説明すると、メリハリが出て分かり易くなる。
(4)実習:三菱アウトランダーPHEVの整備技術
■講座の内容・・・概ね適切な講座内容であるが検討の余地が必要である。
「大変良い」17%、「ふつう」50%、「やや不十分」33%
■テキストの内容・・・概ね適切なテキスト内容であるが検討の余地が必要である。
「大変よい」17%、「よ い」17%、「ふつう」50%、「少し悪い」17%
■講座の進め方・・・概ね適切な進め方であるが検討の余地が必要である。
「大変よい」17%、「よ い」33%、「ふつう」17%、「少し悪い」33%
■授業のスピード・・・概ね適切な授業スピードであるが検討の余地が必要である。
「よ い」33%、「ふつう」50%、「やや遅い」17%
■講座の難易度・・・概ね適切な難易度の設定であるが検討の余地が必要である。
「大変良い」17%、「概ね良い」33%、「ふつう」33%、「やや易しい」17%
■改善点
・駆動用バッテリーから、ACインバーターへの電気変換・流れの解説がほしかった。
・時間が余ってしまった、計画段階での時間配分に問題がある。
・整備上の整備技術にポイントを絞って実習すべきである。
(5)V2H(EVパワーステーション)の取扱
■講座の内容・・・概ね適切な講座内容である。
「大変良い」33%、「概ね良い」50%、「ふつう」17%
■テキストの内容・・・概ね適切なテキスト内容である。
「大変よい」17%、「よ い」66%、「ふつう」17%
■講座の進め方・・・概ね適切な進め方であるが検討の余地が必要である。
「大変よい」33%、「よ い」33%、「ふつう」33%
■授業のスピード・・・概ね適切な授業スピードであるが検討の余地が必要である。
「大変よい」33%、「よ い」33%、「ふつう」33%
■講座の難易度・・・概ね適切な難易度の設定であるが検討の余地が必要である。
「大変良い」17%、「概ね良い」33%、「ふつう」33%、「やや難しい」17%
■改善点
・関連する内容であるが、時間をもっと短くして参考程度でよい。
・HEMS(家庭エネルギー管理システム)の導入メリットの説明が必要である。
・時間配分を再検討するべきである。
(6)水素社会の現状と燃料電池システム
■講座の内容・・・概ね適切な講座内容である。
「大変良い」67%、「概ね良い」33%
■テキストの内容・・・概ね適切なテキスト内容である。
「大変よい」50%、「よ い」50%
■講座の進め方・・・概ね適切な進め方であるが検討の余地が必要である。
「大変よい」50%、「よ い」50%
■授業のスピード・・・概ね適切な授業スピードである。
「大変よい」33%、「よ い」50%、「ふつう」17%
■講座の難易度・・・概ね適切な難易度の設定であるが検討の余地が必要である。
「大変良い」17%、「概ね良い」33%、「ふつう」23%、「やや難しい」17%
■改善点
・受講者は、興味を持って受講していたが、MIRAIなどの実車があれば、さらに深まったと感じた。
・まだ身近な自動車ではないので、化学の基礎知識も入れながら、システム概要の解説・説明をした方 がよい。
(7)今後の改善のための資料とさせていただきますので、お気づきの点があれば、些細なことでもお 書きください。
・プリウスやアウトランダーの講座内容と比べると、V2Hの内容は自動車整備と離れているが、逆に 新鮮さがあり、受講者の興味を喚起していた。
・長時間の講座であったが、受講者は集中力に欠けることなく熱心に受講していた。
・長時間の講座であったが、受講者は集中力に欠けることなく熱心に受講していた。